高級フレンチの店で皿を持ち上げ丼物をかきこむように食ってたら、「マナーを知らない若造が来る所じゃない」とワインをかけられた!

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昔の話ですが

一目惚れした女性にアタックをし続けて何とか食事の約束まで漕ぎ着けた。

高級フレンチを予約した。

俺といたらこういう物がいつでも食べられるよと言ったアピールをしようと思ったのだ。

今思えば、浅慮で愚かしい行為で思い出すだけで体が熱くなる。

綺麗なドレスで身を包んだ彼女は気品がありつつもどこか艶やかな雰囲気を持っていてドキドキした。ただ、どこか彼女は狼狽していた様子だったのが気になった。

テーブルにつき、あらかじめリサーチしていたメニューを選び、それに合ったワインを選び、楽しく歓談と言った流れを作ろうとしたがやはり彼女の様子が気になった。

何か問題がありますか?

と尋ねると彼女は

こういう店に来たことは初めてなんです。テーブルマナーを知りません。

と答えた

最悪だった。元々彼女は下町育ち。

フレンチよりも焼き鳥、ワインよりもビールが好きな人だった。

自分を良く見せようと言うバカな考えばかりが先行して、彼女のことをまるで考えてなかった。

自分自身、フレンチのテーブルマナーは接待用に学んだもので、高級レストランはどちらかと言えば堅苦しさを感じる故に苦手であった。

身の丈に合ってないことをしたばかりに彼女を傷付けたと猛省した。

その時、料理が来てしまった。

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続き

どう手を付けたら良いか迷ってる彼女を見て、思わずフォークを掴み器を持ち上げ親子丼をかき込むようにオードブルを平らげた。

彼女だけに恥をかかせるのはと思って咄嗟にした行動だったのだが、彼女は笑ってくれた。

一緒にフレンチをかき込むように食べてくれた。

美味しかった。

彼女も美味しいと笑ってくれた。

嬉しかった。

他の客の視線が痛かったが、怪我の功名とはこのことかと思っていたその時、視界が赤くなった。

後ろのテーブルに居た初老の男に頭からワインをかけられた。

ここはマナーも知らない若造が来るところじゃないんだよと責められた。

ぐうの音も出なかった。マズイことになった。大人しく退散するかと考えていたら、彼女が男に迫った。

人の頭にワインぶっ掛けるような奴にマナーを指摘されるいわれはないと彼女は男に掴みかかった。

彼女は男を思い切り蹴飛ばし、赤ワインが入ったグラスに手をかけた。

しかし、一瞬考えた様子を見せるとグラスを戻し、こちらに踵を返して帰りましょうと言った。

お金を払い、オーナーに謝罪して店を出た。

今日は本当に申し訳ないことをしました。すみませんでした。

と彼女に謝ると

彼女はまた狼狽した様子をしていた。

これはいかんと土下座をしようと思ったその時、彼女は

ワインがドレスに染み付いちゃった、レンタルなのに

と言って笑った。

僕も笑ってしまった。

その後、彼女の行きつけの焼き鳥屋で食べて飲んで歓談した。

引用元:http://kijoden.com/archives/27739517.html,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]

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